
ワルシャワから日帰りで、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所に行ってきました。(厳密には日帰りではなく、そのままチェコに向かいました。)
150万人もの人が殺害された収容所。今思い出すだけでもゾッとする悲しい過去を目の当たりにしてきました。
ワルシャワを朝8時頃に出発してポーランド南部にあるカトヴィツェへ向かいます。所要時間は約3時間。高速列車でしたが、インターレイルパスを持っていたので12.5ズウォティ(約400円)で乗ることができました。
カトヴィツェで乗り換えてオシフィエンチムへ。約1時間で到着。駅からは収容所までは約2km。バスも出ているとのことでしたが歩いて向かうことにしました。
(列車の時刻表についての記事はこちら)
壁の下から露出したレンガが、なんとも言えない不気味さを演出してくれます。
アウシュヴィッツ第一強制収容所に到着。僕が訪れたのは2月でしたが、5〜10月の間はツアーに参加しないと中に入れないみたいです。
「ARBEIT MACHT FREI」とは、働けば自由になるという意味なんです。でもほとんどの人は働いても自由にはなれませんでした。それどころか働くチャンスすら与えてもらえなかった人の方が多かったのです。
とても静かな収容所でしたが、70年前のここは地獄のような場所だったんだと想像しただけで、急に恐ろしい場所に感じてしまいます。
収容所から脱走に成功した人の人数は約150人と言われています。それ以上に失敗した人はたくさんいたんでしょうね。
脱走がばれると、脱走者の10倍もの関係無い人達まで連帯責任として「飢餓刑」に処されたそうです。
「ヘスの絞首刑台」。収容所初代所長ルドルフ・フェルディナント・ヘスがここで処刑されました。
「死の壁」。約1万人もの人がここで銃殺されました。収容者たちはその光景を目の当たりすることによって恐怖を植え付けられたのです。
そして、最も多くの人が殺されたと言われるガス室。この収容所では効率の良い殺害の手段が研究されていていました。ガス室は800人もの人が32分で亡くなるほどの威力があったそうです。
ガス室には焼却炉も設置されていて、亡くなった方をそのままそこで焼却していました。
収容者たちはシャワーを浴びるつもりでガス室へと連れて行かれたそうです。処刑後、その処理を担当していたのがゾンダーコマンドと呼ばれる収容者たちで、彼らも口封じのために数ヶ月ごとに処刑されていました。
第二収容所(ビルケナウ)。第一収容所に収まりきらなくなったため、作られた収容所。ピーク時には9万人もの人が収容されていたそうです。
ここには3段ベッドが敷き詰められていて、1000人もの人が収容されていました。
夏は37℃を超え、冬はー20℃を下回るほどの劣悪環境だったそうです。
列車で連れてこられた人たちはここで降ろされ、すぐに「労働者」「人体実験の検体」「価値なし」に分けられたのです。
「価値なし」とは前の二つに当てはならない人のことで、主に女性や子供、老人などが「価値なし」と判断され、そのままガス室へと送り込まれました。
「死の天使」と恐れられた医師のヨーゼフ・メンゲレは「人体実験の検体」に双子を選んでいました。その実験が本当に残酷で、残酷すぎて。ここでは書けませんが調べたらすぐにでてきますので、興味のある方は各自でお調べください。
「労働者」は劣悪な住環境や食糧事情、蔓延する伝染病、過酷懲罰によって、最終的に生き残ったのが5万人程だったそうです。働けば自由になると信じて働いていたはずなのに…
本当に同じ人間がここまで残酷なことをできたのかなと、現代の平和な日本に生まれてきたためか、いささか信じがたいことではあります。しかし、実際に足を運んでみることによって、70年前には普通に起こっていたことなんだと理解することができました。
ブログでは紹介したくないような写真がたくさん展示されています。人によっては見たくないほど強烈なものかもしれませんが、機会があれば是非一度訪れてみてほしいなと思います。
ここに来たことによって、決して綺麗事ではなく、心の底から戦争がなくなることを願うようになりました。
帰りはバスでクラクフへ(1時間20分)。クラクフから夜行列車でチェコの首都プラハへ向かいます。駅員さんに個室を勧められたので値段を聞いてみたところ、なんと14ユーロ。格安だったので個室をお願いしました(インターレイルパス使用)。
21時54分出発。とても綺麗な部屋で大満足でしたが、途中オシフィエンチムで列車が停車した時の切なさといったら…最初からオシフィエンチムで待っていればよかったのに、無駄にバスでクラクフまで行ってしまったのです。
チェコに行かれる方、僕のように無駄な時間と労力を使わないように気を付けてくださいね。
21日目:プラハからチェスキークルムロフへ行き方。日帰りで行ってきました。
こんにちは!
今月末アウシュビッツを目的にポーランドへ一人で行く20歳なんですが、調べてたら隼さんのブログに辿り着きました!
アウシュビッツの日本人ガイドさんがまさかの予約が取れなくて絶望しているのですが、ガイドさんなしでは入れないのでしょうか?!
こんにちは!
今もう一度調べてみましたが、ガイドなしでは入れないと書いている人がいるので、そういうことなんだと思います…
ただそれは7月の話だったので今月末なら入れるかもしれませんし、
最悪の場合、英語など他言語のガイドについていけば入ることはできるのかもしれません。
http://www.veltra.com/jp/europe/poland/a/12427/reviews
それか結構割高になってしまいますが、
現地発のオプショナルツアーであれば
現在も日本語ガイド付きで申し込めそうでした!
あと、これは単なる推測になってしまいますが、
9月末はハイシーズンではないと思うので
さすがに入れないということはないかと思いますよ!
隼さんお返事といろいろ教えていただいてありがとうございます><
知恵袋で聞いたら3時以降は入れると聞きました!
ですが、URLだと確かにツアーなしではダメとありましたね!
もうどうしようもないんで、とりあえず行きます!
あと、ブカレストのディフェンスの池上おじさんのくだり面白かったです!不謹慎ですが、少しだけ体験したいと思ってしまいましたw
いろいろありがとうございます^^!!
今本屋で調べてきました!!
「4月〜10月の10時〜15時はガイド付きでのみ見学可能」
と書いてあったので、それ以外の時間なら普通に入れるのだと思います。
ちなみに9月は8時〜18時までやっているそうです!
(本屋にあった「地球の歩き方」の情報)
ポーランドは僕が受けた印象では治安は悪くなく、親切な人が多かったです。
それでも日本より安全な国なんてこの世に存在しないので
気をつけながら、楽しんできてください!
きっと素晴らしい経験になると思いますよ!
ディフェンスに定評のある池上は相当しつこいので覚悟しておいてくださいね。笑
ギャー!!
本屋さんでわざわざありがとうございます><
ぎりぎり9/29~10/4日までいるのですが、
10/1以降行けばもう自由に出入り出来そうですかね??
すみません、本屋で立ち読みしてきます!
生まれてから外国へ行った事無い、
生粋の日本語しか話せない日本人なんで
平和ボケしてますが、ゴルゴ13並の眼光で周りをよく見ます!!
ちなみに、旅なれた隼さんにお聞きしたいのですが(質問ばかりでごめんなさい)
ポーランド5日程度とイギリスに3ヶ月以上いるんですが、
両替ってどうされてますか?
現地でしていったほうがお得でしょうか?
2カ国ともユーロじゃなく別々の通貨なので迷ってます。
初海外でポーランドだなんて素敵ですね!
チェコのプラハにも行ったりするのでしょうか!?
イギリスに3ヶ月とか羨ましいです!!!!
絶対に楽しいですよー
プレミアリーグも始まっていますし、
時間があれば本場のサッカーも観てきてください!!
両替に関してですが、僕は基本的に大金を持って行きません。
なくしたり、取られるのが怖いので。
なので、国際キャッシュカードを使って
1週間から2週間に一回お金をおろしていました。
手数料は少しかかってしまいますが、
それは保険だと思えば安いものだと思います。
レートはよくわかりませんが、そんなに悪く無いかと思います。
現在はわかりませんが、
りそな銀行と新生銀行で国際キャッシュカードが作れました。
新生銀行は1日でカードを発行してくれたような記憶があるので
もしまだ持っていなかったら作ってみるといいかもしれませんね!
お返事ありがとうございます!
チェコなんも興味ないのですが、おすすめですか?!
アウシュヴィッツ見たくてポーランド選んだのですが
ガチでまさかのガイドさん予約取れなくて、ポーランドで何もすることないんです!!
そうそう、イギリスについては隼さんと似ててロンドンのアパレル会社で働くんです!!英語できないんです!!クゥー!!
サッカーはピルロとブッフォンが好きなんで、2人が来たら行ってみます!
あと、国際キャッシュカード早速調べてみますね!
ありがとうございます(^o^)
あともう1つ質問ごめんなさい、海外保険などは入っておりましたでしょうか??