
キューバにきて2日目。キューバといえばチェゲバラということで、早速チェゲバラ縁の名所を観光してきました。
ハバナのおすすめ宿!
その前にハバナのおすすめ宿を紹介しておきます。僕がハバナでお世話になった宿はシオマラさんという方のお宅でした。
キューバではゲストハウスなど、貧乏旅行社向けの安宿というものがありません。その代わり、民泊のようなものが流行っており、安く人の家に泊めてもらうことができるのです。
シオマラ亭は日本人旅行者の中では有名な家なんです。僕も旅で会った日本人の方からこの家を紹介してもらいました。毎日たくさんの日本人が泊まりに来るので、もはや家ではなくゲストハウス的なものに進化を遂げています。
社会主義国のキューバでは職業別ではありますが、皆平等に安い給料を受けて取っているようです。不確かな情報ではありますが、「民宿を経営している人は毎月決まった額を国に収めないといけないけど、残りは自分の収入になる」といった話を聞いたことがあります。つまり、がんばった分だけ稼げるということですよね。キューバのような社会主義国においてそんなことが本当に許されているのか疑問ではあります。
この家には男女混合のドミトリーが3〜4部屋あります。僕の部屋にはベッドが4つありました。部屋は狭いのですが、天井が異様に高くエアコンもついていたので、部屋で過ごす時間は快適そのものでしたよ。
家からの景色。
朝食もついています。オムレツにパンと脱脂粉乳?かと思わせる薄味の牛乳のような液体、そして最後にコーヒーをいただけます。これで一泊10クック(約1100円)。現地の物価から考えるとクソ高いですよね。でもこれがハバナの宿の最安値なんです。しっかりと観光客の足元見てきますね。
キューバではインターネットが全く普及しておりません。それでもお金を払えばインターネットを使える場所もあります。高いホテルの前だったり、(なぜか)公園の中だったり、どちらも屋外ですけど。
僕はハミングウェイの「老人と海」という本をダウンロードするため公園でインターネットを利用しました。1時間で3クック(約300円)。正規のルートで購入すれば2クックらしいのですが、結構長い列ができていましたし、手数料だと思って1クックあげました。実はそういうことで稼いでいる人はたくさんいます。これはどの国でも言えることですけど。なんでもビジネスになりますね。
「老人と海」は発売されてから50年以上たっているため著作権が切れており、青空文庫とされていて無料で読む事ができます。ありがたいことです。この本を読んでハミングウェイを好きになったら、ハミングウェイの縁の地巡りでもしようかなと思っています。
チェゲバラ縁の名所を観光!
シオマラさんの家の近くにあるクリタ公園。そこからバスに乗って革命広場へ向かいました。
クリタ公園の前にはすごい行列ができていましたが、長いバス1台見送り、2台目のバスに乗ることができました。待ち時間は約15分くらいだったかと思います。バスの料金は1モネダ(約4円)。本当は0.5モネダ(約2円)で乗ることができるらしいのですが、僕は金持ちなので小さなことは気にしません。気前よくお釣り(2円)くれてやりました。
革命広場まではバスで20分くらい。テレビや雑誌で見たことがある内務省に描かれたチェゲバラの肖像を見て、ちょっと感動しました。
革命広場は人気の観光地なだけあって、クラシックカーのタクシーがたくさんの走っています。お金があったら乗りたいんですけどね。4円で乗れるバスがあるのに1時間30ドルはさすがに払えません。
かつては共産党のオフィスだったホセ・マルティ記念博物館。残念ながらこの日(日曜日?)は休みだったらしく入ることができませんでした。
僕はこの流れでチェゲバラ第一邸宅へと向いましたが、新市街には他にも革命博物館もあるそうです。お時間ある方は是非。
バスが一回4円で乗れるのに、くっそ暑い中を歩くとかバカバカしいですよね。せっかくの安さなので適当にバスに乗って目的地を目指すゲームやってみました。目的地は旧市街にあるフェリー乗り場。
バスは一見どこの国にもあるような普通の綺麗なバスなんですが、車内ではラテン音楽が流れています。日本のバスでもそんな音楽を流したら、日本人のストレスがいくらかは緩和されるような気がします。
マップで現在地を確認しながら、そっちの方面に行きそうなバスに乗り継ぐこと三回。なんとか目的地であるフェリー乗り場へ辿り着くことができました。
フェリーの正規料金はわかりませんが、とりあえず1モネダ(4円)渡したら乗せてくれました。
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フェリーでCanal de Entradaを渡り、向こう岸へ。
カバーニャ要塞。この一帯には他にもフエルサ要塞やプンタ要塞などなど、たくさん要塞があります。ここが昔どういう場所だったのか容易に想像ができます。
丘の上にある白いキリスト像。日本ではブラジルのリオデジャネイロのキリスト像が有名ですが、中南米では丘の上のキリスト像っていろんな街にあるんですよ。
キリスト像のある丘の上から見た壮大な街並み。まるでヨーロッパにいるかのような気分を味わうことができます。
キリスト像から徒歩1分の場所に第1ゲバラ邸宅があります。邸宅というか、仕事の家だったらしいです。
10分で全てを見て回れるレベルの小ささな家ですが、入場料は6クック(約660円)。チェゲバラ好きな人以外にとっては、6クックは高すぎるような気がします。
僕はそんなにチェゲバラのことを知っているわけではありません。なんならキューバに来てから地球の歩き方でチェゲバラのことを勉強した口なんで。ですが、今日はチェ・ゲバラ縁の場所巡りをすると決めていたので止む終えない出費でした。
家の中はいくつかの部屋があり、それぞれに写真が飾られていたり、カメラや医療道具などの所持品が展示されていたり。
カメラが好きなことで有名なチェゲバラですが、彼が愛用していたカメラは日本のメーカーであるニコンのものだったらしいです。日本人として誇らしいことですね。
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チェゲバラ縁の地巡りを終え、再びフェリーに乗って旧市街へ。
ここで久しぶりに日本食を食べました。日本人のさゆりさんという方が経営されているカフェが旧市街にあるのです。さゆりさんは、「何かわからないことがあったら何でも聞いてね」なんて優しい言葉もかけてくださり、本当に優しい方だと思いました。海外のようなアウェーの地で、住んでいる方に優しくしてもらえる安心感たるや。それだけで満足できましたよ。
もちろん味も美味しかったですし、お腹いっぱい食べても値段が高くないので、ハバナでおすすめの場所です。
「Where are you from my friend?」
キューバで歩いていると、このように話しかけてくる人がたくさんいます。で、その9割8分の人が観光客である僕に葉巻を売りつけようとするのです。
僕を友達だと言うのであれば、僕がどこから来たかくらい知っているのもなんじゃないかと思ったりします。それに友達に何かを売りつけるのもどうかなと。そもそも彼らと友達になった覚えはないないですけどね。
僕は時間と心に余裕があるときだけ彼らの相手にするようにしていて、余裕のない時は軽く会釈だけしてスルーしています。大抵それでやり過ごすことができます。インドだったら会釈した瞬間にカモだと認識され執拗以上に迫られるのが常ですが、そういうったことは中南米を旅していてもありませんでした。
夜はまたシオマラさん宅の向かいにあるバーへ。この日はネネ(本名カルロス)という友達ができました。ネネと聞くとクレヨンしんちゃんのネネちゃん(5歳)を想像してしまいますが、キューバのネネは60歳近くのおっさんです。ビールを奢ってくれと頼んでくる60歳のおっさんです。若者の僕に奢ってもらうビールが美味しいのかわかりませんが、どうせ一杯6モネダ(約26円)なので何杯でも奢ってあげますよ。僕キューバでは金持ちなんで。
キューバ発祥のモヒートというカクテルが美味しいとネネがしつこく言ってくるので注文してみることに。値段を聞いてみると、一杯2クック(約220円)とビールの9倍くらいもするんです。ネネはこんな高いお酒飲んだことあるのかなと、ちょっと疑問に思いました。
結局この日は二人でビール5杯とモヒート1杯飲みました。お会計をお願いすると、なんと6クック(約660円)と言ってくるのです。どう計算しても4クックでお釣りもらえるはずなんですけどね……。ネネに文句を言うようにお願いすると、「チップだと思って払ったら?」と。ビール奢ってやったのに、このじじい。
明日は午前中ハバナを観光して、午後からトリニダーという世界遺産の街へ移動します。
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