
久しぶりにトーマスクック社の”ヨーロッパ鉄道時刻表”を調べていたところ、2年前に廃刊していたことを知りました。その代わり、ヨーロピアン・レール・タイムテーブル社の”ヨーロッパ鉄道時刻表”という新しい時刻表が誕生していまして、、、
Amazonで中身をチェックしてみたところ、ほぼトーマスクックのそれでした。笑
その理由は、トーマスクック社の元編集者が復刊を目指して新しい会社を立ち上げ、トーマスクック社から出版する権利を譲り受けたからです。そのため内容のほとんどを受け継いでいるとのことでした。
ヨーロッパ鉄道時刻表とは?
”ヨーロッパ鉄道時刻表”とは読んで字の如く、ヨーロッパの鉄道の時刻が書かれている非常に便利な本。
もちろん全ての路線が載っているわけではありませんが、僕自身30カ国を旅してきて困ったことは一度もありませんでした。普通の旅行者のための情報はほぼ網羅されていると言ってもいいでしょう。
この”ヨーロッパ鉄道時刻表”にはいくつかの言語版があり、もちろん日本語版も出版されています。ただし毎月発行されている英語版とは違い、日本語版は年に2回だけの発行になります。
日本語版は、大型の本屋やAmazonなどオンラインで購入することができます。
慣れてくると使い方はそこまで難しいものではないので、海外で購入を考えている方は英語版でも問題ないかと思います。
ちなみに僕はロンドンにある、日本の本屋に日本語版を取り寄せしてもらいました。(確かかなり手数料を取られた記憶があります。)
最近では電子書籍版も出版されていて、国ごとに一つずつ購入することも可能というから驚きです。
僕の本にはバルト三国やロシア、ウクライナなど絶対に行く予定のない国の必要のない情報までのっていたので。ただただ重かったです。(何度ちぎり捨ててやろうと思ったことか。)
電子書籍版に興味がある方は、⇒ヨーロッパ鉄道時刻表(Amazon)から最新号のKindle版をお買い求めください。
たった数年で、旅業界も大変便利になりましたね…
ヨーロッパ鉄道時刻表の読み方・使い方!
実は、初めてこの本を開いた時、本気で捨ててやろうかと思いました。難しすぎて自分には使いこなせないと思ったからです。
だって、上の写真見てください。
「5951」、「®」、「★」、「①〜⑥」、「b」など。意味不明な暗号たちが、自分の乗りたい列車の時刻の上に書かれているんです。
こんなもん鉄道マニアにしか読み解けないよ、、、と決めつけていました。
しかし、実際に使ってみて思ったことは、意外と簡単だったということです。
これは乗り物の種類を見分けるための記号。
これは運転日の記号。”ヨーロッパ鉄道時刻表”にはこのような説明のページが用意されていますので、記号を暗記する必要もなく、乗りたい列車に書かれている記号だけを逐一調べていけば全く問題ありません。
ちなみに、先ほど書いた「①〜⑥」は「月曜〜土曜」ということが分かりますね。
時刻表の読み方について、このように説明してくれているページもあります。とても親切です。
「5951」は列車番号で、「★」、「b」は脚注を参照ということがわかります。脚注は各ページ下に用意されています。
「★」は「CORAIL TEOZ service」。フランスには「TGV」という日本で例えると「のぞみ」にあたる高速列車があり、「CORAIL TEOZ」とは、おそらく「こだま」にあたるものではないかと勝手に思っています。
「 ® 」は要予約で、その横のワイングラスのような変な記号は上の写真にあるように「ビュッフェまたはカフェテリア連結車両」という意味です。
「b」は「Not Apr.25, June 13」。4月25日と6月13日は運行しないという意味になります。
では、早速実践してみましょう。
今回はBORDEAUX(ボルドー)からTOULOUSE(トゥールーズ)に行ってみようと思います。(練習なのにめちゃくちゃオシャレですみません。)
黄色い線が引いてある「320」という数字。これは時刻表の番号になります。
見にくいですが、右上に「320」と書かれていて、左の青い2本の線は、上からボルドー、トゥールーズと書かれています。
今回は「0725」朝の7時25分にボルドーを出発し、「1004」10時4分に到着する列車に乗ることにします。
もう少し早い時間には「TGV」など速い列車もありますが(一つ左は「CORAIL TEOZ」)、フランスの高速列車は基本的に全席指定席で要予約(ユーレイルパスを持っていても追加料金が発生します。)なのです。だから、僕が旅をした時は鈍行列車での移動が基本スタイルでした。
一つだけ記されたハンマーみたいな記号。これは、上の方の写真を参考にするとわかるように、日祝日を除く毎日ということです。平日に出発するのであれば全く問題ありません。
あとは、時間までに列車に乗り込むだけでオッケーです 。(レイルパスを使用する場合)
出発地から行き先を決めて列車を調べるだけ。意外といけそうな気がしてきませんか?
もちろん最初は記号を読み解くことに苦戦するかもしれませんが、慣れれば簡単に読めるようになってきます。これは僕が実証済みですのでご安心ください。
わからなければ乗りたい列車に印をつけて、駅の窓口で聞けば間違いありませんので。
ヨーロッパの列車は景色も乗り心地も全てが最高です!ぜひ楽しい鉄道の旅をしてきてください!!
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。