
この日はトリニダーからハバナへ戻り、アーネスト・ヘミングウェイの縁の地を観光してきました。
トリニダーからハバナへ!
8時半に来ると聞いていた迎えは15分遅れでやってきました。
たったの二泊しかできなかったのに、別れ際にはべシートをしてくれたヤミさん。べシートとはほっぺとほっぺをくっつけるという挨拶の世界で最も難易度の高い挨拶と言われているものでして、日本人の中でも特に恥ずかしがり屋である僕にとっては何度経験しても慣れる日はやってこない行為。女性と顔をくっつけるので、肌がベタついていないかとか加齢臭嗅がれないかとか気になっちゃいますし、なによりニヤついてしまっている表情がバレていないか、心配で仕方ありません。
ちなみに、チリで天使のように可愛い子とべシートしたときはさすがに失神寸前でしたが、今となっては良き思い出となっております。
トリニダーには短い間しか滞在できませんでしたが、とても親切にしてくれたレオさんとヤミさん。ヤミさんの「グラシアス」は今まで聞いてきた「グラシアス」の中で一番可愛い「グラシアス」でした。恰幅の良い体からは想像できないくらいの美声「グラシアス」。それを聞きに行くだけでも十分に価値が有ることだと思いますので、もしトリニダーに行かれる際にはレオ&ヤミ家に泊まってみてください(レオ&ヤミ家の情報はこちら)。
二人に手を振りながらミニバスは出発。そのままトリニダーを出るのかと思いきや、どこかの家の前で待たされることに。他に乗るはずだった一家が寝坊していたらしく、僕の迎えに来る前にも一度来ていたみたいでした。15分遅れて僕を迎えに来たのは、そういうことだったのです。
結局一家が車に乗り込んできたのは、さらに30分後のことでした。全く悪そびれる様子もなく「オラ!」と最高の笑顔で乗り込んできた家族。「ごめんなさい。」ではなく「おはよう!」ですからね。たぶん、僕らを待たせていたことに対して、1ミリも罪悪感を抱いていないんだと思います。途上国では時間通りいく方が珍しいことですし、たった45分遅れたくらいでイライラしていたら生きていけません。つまり、すぐにイライラする人は旅人として失格なのです。だから僕は彼らのことを許してあげることにしました。旅を通して少しずつだけど成長しているよ、お母さん。
雄大な大自然の中にまっすぐ敷かれた道路を走るミニバス。窓の外を見つめる僕の横には、あの家族の一人息子のハビエルくんが座っていました。外国人の子供はなんでこんなに可愛いのでしょう。クリクリとした大きな目が付いているからでしょうか。
そんな可愛いハビエルくんのことを、僕はすぐに「バカ息子ハビエル」と呼ぶことになります(心の中で)。「前に座りたい」「後ろに座りたい」「お腹がすいた」「喉乾いた」、、、などなど、終始うるさいこと。一秒も黙ることのできないバカ息子のお陰で、一睡もすることができませんでした。
誰かを本気でひっぱたいてやろうかと思ったのは久しぶりのことでした。
ヘミングウェイ縁の地を観光!
ハバナに戻り、ヘミングウェイ縁の地巡りへ。シオマラさんの家で出会った北村さんという方と観光することになりました。
まずは、ヘミングウェイが家を購入するまで長期で滞在していたホテル・アンボス・ムンドスへ。ここで小説を数冊執筆していたそうです。ヘミングウェイが泊まっていた部屋は現在博物館になっているのです。
日本ではほとんど見ることのない、手動扉のエレベーターに乗り5階へ。
こちらがヘミングウェイが泊まっていた511号室。部屋の中におばさんがいるので、そこで入場料の2クック(2ドル)を払います。
狭い部屋の中をおばさんが簡単に英語で解説をしてくれました。ベッドの横に置かれた黒電話は今なお現役として働いているそうです。
この部屋でこちらの3冊の本を執筆したらしいです。
僕はキューバに来てから初めてヘミングウェイの作品(老人と海)を読んだのでよくわかりませんが、きっと有名な小説なのでしょう。
ヘミングウェイが通っていたフロリディータというバー。
カウンターの奥にヘミングウェイが座っていました。あの席に座って、いつも砂糖抜きのダイキリを飲んでいたそうです。
[ad#co-1]
続いて、「老人と海」のモデルとなった小さな漁村コヒマルへ。中心地からP8のバスに乗って約20分。バス料金は北村さんと2人で1モネダ(約4円)。
港の方へ行いたらヘミングウェイの銅像を発見。コヒマルという小さな村を有名にした偉大な方ということで讃えられているのでしょう。
この景色を眺めながら「老人と海」を読み終えました。おそらく「老人と海」を読んだことのある日本人は腐るほどいるかと思いますが、モデルとなった漁村コヒマルで読み終えた日本人はそんなに多くないのではないでしょうか。
本を読みながら、老人がこの港にカジキを運んできてるところを想像できる喜び。最高でした。
ヘミングウェイが通っていたレストラン&バー「ラ・テラサ」。
19時なのに店内はガラガラ。よく潰れないですよね。てか、コヒマルに来てから観光客には一人も出会いませんでした。
ヘミングウェイの愛艇「ピラール号」の船長らしいです。
ヘミングウェイの特等席。
おすすめの魚料理を注文。もしかしたらヘミングウェイもこの料理を食べていたのかもしれい、と考えるとちょっとすごいことですよね。
まあ僕は、何日か前にヘミングウェイの本を初めて読んだわけなんですけど。
[ad#co-1]
夜は北村さんといつものバーへ。ここでネネと合流。
ネネがサルサの先生なる方を召喚、北村さんが一緒に踊ってました。
先生のケツのデカさには相当驚きましたけど、腰を振る速度にはもっと驚きました。あの腰の動きは日本人には真似できないと思います。もちろんケツのデカさも。
この日も「ビールを奢ってくれ!」と言う相変わらずネネ。ビール1杯がたったの26円なので好きなだけ飲ませてあげていた僕が悪いのかもしれません。
終いにはシャンプーとか歯磨き粉とかキューバでは高級なものまでも譲ってくれないかと頼んでくる始末。変なおっさんの友達ができたと喜んでいたんですけどね。なんともやるせない気持ちになりました。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。