
オアシスの街ワカチナには一泊しかしませんでした。本当はもっとのんびりしたかったんですけど、なぜか物価が高かったんですよね。ビールなんてリマの倍くらいの値段してましたから。これがもし砂漠のド真ん中にあるオアシスであれば、その物価の高さにも納得できるのですが、ワカチナなんてイカからタクシーで10分の距離にある場所ですからね。
ということで、ナスカへ移動しました。
午前中はワカチナ観光!
朝日を見るために6時起床。ギリギリでしたが、無事にワカチナの朝日を拝むことができました。
そういえば、僕のホテルにはクラブみたいなものが併設されていまして、朝までずっと音楽が爆音で流れていたんです。僕のドミトリーももれなく騒音の被害にあいました。なんならワカチナの小さな街全体が被害にあっていたんじゃないかってくらいの騒音でした。
結局、音楽が鳴り止んだのが朝の7時。一見、朝の静けさ漂う美しい写真のようですが、クラブの騒音をBGMに眺めていたということになります。ロマンチックの欠片もありません。
この日は雲一つない晴天。
ワカチナの街を見納めるために再び砂漠へ。朝日を見た時はサンダルで歩けたのに、昼前にもなると太陽の熱で砂が高温になってサンダルでは歩けないレベルになっていました。フライパンがあれば目玉焼きを作れるくらいの熱さです。本当に。
砂漠から戻ってきた後の靴。
ドラゴンボールで悟空とかピッコロが重たい靴を履いているときあるじゃないですか。それ見て「修行とか言ってカッコつけてんじゃねーよ」って思っていたんですけど、彼らの気持ちが少しだけ理解できたような気がします。これ履いて修行したら多分強くなれます。それくらい重かったし歩きにくかったです。
ワカチナからナスカへの行き方!
ワカチナからナスカまでの直行便がないため、イカに行ってバスに乗ります。イカまではタクシーで8ソルでした。
タクシードライバーのポール。ポールは生まれつき痰が絡みやすい体質のようで、2分おきくらいに「カァーッ」という音を出しては窓から痰を吐いていました。痰と一緒にポールの口から放出された唾が窓から再び車内へと出戻り、真後ろに座っていた僕の顔に飛んできました。本気で吐くかと思いました。
痰がからみがちなポールと吐きそうな僕を乗せたタクシーは、15分ほどでイカのバス会社に到着しました。30分おきくらいにナスカ行きのバスを運行している「Peru Bus」。料金はたったの11ソル(約350円)。
このおじさんは頑張って日本語で話しかけてくれたりして親切だったんですけど、鼻毛がモリモリでした。どれくらいモリモリだったかというと、「物理的にこれ以上無理っ!」ってくらい穴の中で生い茂っているワールドレベル。本人は鏡を見たときに何を思うのか、鼻呼吸ちゃんとできているのか、口呼吸していたら寝てるときに喉痛くなるんじゃないか、そんなことばかりが気になって、おじさんの日本語がぜんぜん頭に入ってきませんでした。人の話が入ってこないくらい何かに夢中になったのは久しぶりのことでした。
バスの中が暑かったので窓を全開にしてたんですけど、まっすぐな道を走るようになってからバスが速度を一気に上げたことにより、ものすごい量の風がバスの中に入ってくるようになりました。僕の貴重な髪の毛が全て吹き飛ぶんじゃないかってくらい風が強かったので、窓を閉めようとしたんですけど、なぜか閉まらなくなってしまいまして。そこから2時間におよぶ毛と風の戦いが始まりました。始まったとか言いましたが、別に何も起こりませんでしたけど。数本の毛が風になったくらいです。
あと、風の影響で砂埃もすごかったです。これは鼻毛もモリモリ育つなと思いました。おっさんの鼻毛がモリモリになった経緯、処理をしない理由、毎日鏡を見て何を思うのか、などおっさんの気持ちを少しだけ理解できたような気がします。
約2時間半でナスカに到着。聞いていた通り、ナスカのバスターミナルでは客引きたちが僕の到着を待ちわびていました。彼らの狙いは、まず安い宿を紹介して、それからナスカの地上絵を上空から見るためのセスナに申し込ませようとするのです。
僕もバカではないので、どういうふうに交渉を進めていくのかをあらかじめイメージトレーニングしておきました。まず相手の主張を全部無視するところから始まり、自分の要望だけを伝える、というのが思い描いていた流れになります。僕の要望は、ホテル代とセスナ代を合わせて90ドルにしてもらうこと。この数字はいろんなブログを読み漁って導き出した数字です。セスナにはいくつか種類があるみたいで、自分専用の窓+低空飛行ができる小さなセスナは料金が高いんです。逆に18人乗りの大きなものになると、すごく安く乗れるみたいですよ。
んで、交渉の結果、100ドルまでしか値切れませんでした。たぶん、もっともっとしつこく粘れば90ドルもいけたのかもしれませんが、相手も毎日交渉に交渉を重ねてきているだけあって、なかなか手ごわかったんですね。まあ、宿がシングルで50ソル(約1600円)のところだったし、90ドルでナスカの地上絵を見られると思ったら安いもんですよね。
僕が泊まった安宿「HOTEL EL MIRADOR」。Wi-Fi強かったですし、ホットシャワーも温かかったです。
部屋には窓があって明るくてよかったんですけど、ちょっと暑かったです。夜は涼しかったので快適でしたけど。
景色もよかったです。宿の向かいにはアルマス広場があります。
ナスカの街にはいたるところに地上絵が描かれていたりします。こういうのを目にすると、本当にナスカに来ているんだなとテンションが上るんですよね。
そしてついに明日、ナスカの地上絵を見てきます!
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