
ペルーのプーノからボリビアにある「太陽の島」へ移動します。昨日行ったウロス島も今日行く太陽の島も、どちらもチチカカ湖の中にあるのに違う国なんですよ。
朝7時のバスでボリビアのコパカバーナへと向かいます。プーノからコパカバーナまで、国境越え込みで約4時間。ツアー会社で申し込み、料金は20ソル(約650円)でした。
このおっさんはツアー会社の人なのか、僕らの宿までピックアップしに来てくれました。なぜか太陽の島まで行くみたいなことを言ってましたけど。
コパカバーナから太陽の島までのフェリーは自分たちで手配しようと思っていたのですが、なんだか余計なお金を払わされそうな予感がします。
9時半、国境に到着。外は小雨が降っていました。
警察署にてペルー入国カードにスタンプを押してもらってから、イミグレーションに向かいます。なんでわざわざ警察署を挟む必要があるのか、僕にはわかりません。非常に効率が悪いと思います。そんなもんイミグレでまとめてやればいいのに。
ペルーを出国したら、ボリビアのイミグレまで歩いていきます。
ボリビアのイミグレ。入国には、パスポートのコピーが必要とのことで、横のお店でコピーしてくるように言われました。「そのくらいイミグレでやってくれよ」と、またしても思いましたが、言われるがままにコピーを取りに。1枚1ボリビアーノ(約16円)。日本よりも高かったです。
チチカカ湖畔の町、コパカバーナに到着したのは11時45分。といっても、ボリビアはペルーよりも1時間、時間が進んでいるので実際にかかったのは3時間45分でした。
バスを降りるとおっさんが僕らを探していましたが、なんとかバレずに逃げることに成功。
港の方に行き、太陽の島行きのチケットを購入。片道20ボリビアーノ(約325円)。出航時間は13時半。1時間半以上待ちです。
同じ時間に幾つもの会社の船が出ているようでしたが、どうせいくつも船を出すのであれば、もっと違った時間に出航してくれてもいいのでは?と思わずにはいられません。なんか文句ばっかですみません。
たぶんですけど、定員以上の人がボートに乗っていました。そういう人命に関わるような大事なところまで適当なんだな、というのがボリビアの第一印象です。
定員以上を乗せていたからなのか全くスピードが出ず、到着まで1時間と聞いていところ1時間半かかりました。その間、5隻ものボートに抜かされましたからね。違うボートに乗ればよかった。
正面に見えるのが、インカ帝国始まりの場所、太陽の島です。
太陽の島に到着。リゾートのような島と見せかけて、ただただ何もない島でした。
上陸するとすぐに、安宿を紹介してくれるという少年(8歳)に出会いました。彼に連れられて、重いスーツケースを抱えながら丘を上っていきます。
標高4000mくらいにある階段をスーツケースを担いで上っていきます。何度泣きそうになったことか。
それなのに、少年が僕を甘やかせてくれません。
彼が宿まで案内してくれた少年。元気が有り余っていたみたいだったので、パソコンやカメラなどが入った結構重たいリュックを持ってもらいました。ドラゴンボールで悟空とクリリンが亀の甲羅を背負って修行していたときのことを、ふと思い出してしまう少年の後ろ姿です。
スーツケースを持ちながら上るのはきつかったんですけど、そのきつさをほんの少しだけ軽減させてくれた絶景。気休め程度ですけど。
少年が連れて行ってくれた宿は、最初に聞いていたのよりも値段が高かったので、他の宿に移動することに。それでも少年は「Tip!10 Boliviano(約160円)」と生意気なことをぬかしてきました。実際よりも安い値段を言って連れてきたくせに。このクソガキ。
しかし、修行をさせて(荷物を持たせて)しまった少年に逆らうことができず、言われるがままに10ボリビアーノの手渡しました。
そして、そこから再び宿探しを始め、なんとか良さそうな宿を見つけることができました。宿の名前はわかりませんが、ツインで一泊50ボリビアーノ(約815円)。一人400円ちょっとで泊まることができました。クソガキの宿は、この倍くらいの値段でした。
宿からの景色も美しかったです。
実はもともと太陽の島に来る予定はなく、プーノからラパスまで直接行く予定でした。しかし、ある理由によって、この島に来ることを決めたのでした。
その理由というのが、サッカーの試合を見るというしょうもないもの。この日はチャンピオンズリーグ「アーセナルvsバルセロナ」の一戦が行われた日だったのです。グーナー(アーセナルファン)である僕としては、絶対に見逃せない一戦。そのためなら旅程を変更するくらい容易いものです(わたるくんも巻き添えにしてしまいましが)。
で、島に着いてから判明したのですが、太陽の島にはWi-Fiもテレビもほとんどありません。地元の人でもWi-Fiがどこにあるのかわからなかったので自力で探さなければならなかったのです。しかも運の悪いことに、この日は夜まで停電していたという。
わざわざ旅程を変更させるくらい見逃せない一戦だったはずなのに、僕は電気の通っていない謎の島に来てしまったのでした。試合を見れないどころか、結果を知ることすらできない状況。人間ここまで窮地に立たされると酒を飲むようにできている、ということが自らの経験によって分かりました。
試合を見逃した腹いせに、絶景を眺めながらお酒を飲みまくりました。それはそれでまた最高の時間でしたけど。
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