
ヘルシンキからのフェリーは15時頃グディニャに到着。
ついに11カ国目であるポーランドにやってきました。
フェリーから見たグディニャ港。なんか厳ついものがたくさん見えますが、この街にはポーランドで最大の造船会社があるので、その関係かもしれません。
フェリーから降りると無料シャトルに乗って秘境の地へと連れて行かれます。
そこで待ち構えていたのがタクシー。これ完全に東南アジアである詐欺の手口ですよね。拉致られて秘境の地へと連れて行かれ、トゥクトゥクが高い値段ふっかけてきて、泣く泣く払わないといけないパターンですよね。
悪の組織には屈しないと決意した僕は、タクシードライバーの元へ行きました。
ドライバー「駅まで5ユーロ」
まず、ユーロで交渉してきたことに驚きましたが、もっと驚いたことに料金が意外と安い。もしかしたら500mくらいで着いちゃうんじゃないかと勘のいい僕は疑い、とりあえず「3ユーロ」と交渉してみました。
しかし、ドライバーは「やってらんない。」みたいなジェスチャーをしてきたのです。アメリカ人がやってそうな、あのポーズですね。
まずい…このままではぼったくられてしまう…
銀「4ユーロ!」
交渉を続けてみます。1ユーロくらい値切る必要なくね?と思うかもしれませんが、これは値段の話ではないのです。ぼったくられるのを分かっているのに、抵抗しないでお金を払うことを避けるための戦い。すなわち、プライドをかけた男の戦いなのです。
しかし、ドライバーは完全に僕のことを無視。「ぼったくられるくらいなら駅まで歩いてもいいんだぜ!」くらいの強気なスタンスを崩さずに僕は交渉を続けます。
銀「4.5ユーロ」
ド「・・・」
なんなんだ。この人は全くぶれない。
銀「4.75ユーロ」
ド「・・・」
なんだその顔は。5ユーロ以下は無理といった姿勢を崩さない。つ、強気すぎる。
銀「……OK…5ユーロ…」
完敗でした。ポーランドは恐ろしい国だ…
タクシーに乗り込み最寄りの駅へ。かなり複雑な道を進みます。そして結構遠い…
その瞬間、僕は悟りました。
「5ユーロ安いな…」
グディニャ駅に到着すると、僕はかつてないほどの笑顔で感謝の意を表しました。
おじさん疑ってごめんなさい。
グディニャ駅から電車で30分。グダニスク駅にやってきました。夜の12時、この駅から夜行列車でワルシャワへ向かいます。かなり時間があったので、グダニスクの街を観光することにしました。
グダニスクは「Gdańsk」と書くのですが、発音が難しいからグダンスクとも表記されることもあるみたいです。
小洒落た感じでとても素敵な街、グダニスク。ご覧の通り、かなり寒い街でした。ポーランドの北部でバルト海に面した場所にあるので、寒いのは当たり前なんですけどね。フェリーから見た海にはたくさん氷が浮いていましたし。若干タイタニックにならないか不安でしたし。
ドイツ以来の中央ヨーロッパだったのですが、西ヨーロッパや北欧には存在しないような、なかなか独特の雰囲気。魔女とか出てきそうな予感です。
この写真では伝わりにくいのですが、夕方になるとちょっと怖いんです。
夜はもっと怖いんです。
この地下の道に入ってしまったときは、カツアゲされる覚悟をしましたからね。でもマクドナルドの看板が不安を少し解消してくれました。
こういう未知の国ではマックと警察を見ると安心するのです。嘘だと思うなら試してみてください。あなたに最高の安らぎを与えてくれることでしょう。
なんとか無事に駅に戻ってこれました。23時56分の電車に乗って、ワルシャワへ向かいました。
17日目:ヘルシンキ観光してフェリーでポーランドのグディニャに行ってみた。
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