
スペインに来たからにはバルセロナの試合を観ておきたいという気持ちに駆り立てられたわけなんですが、残念ながら日程的にバルセロナのホーム(カンプノウ)では試合を観戦することができなかったので、アウェーに乗り込んで応援することにしました。
ビジャレアルへの鉄道での行き方!
ヨーロッパを鉄道で旅をする人なら必ず持っているトーマスクック(ヨーロッパ鉄道時刻表)にも、ビジャレアルという駅が載っていなかったので、駅員さんにビジャレアルまでの行き方を聞いてみました。
バレンシアからの場合、北駅からローカル電車に乗って約1時間でビジャレアル駅に到着するとのこと。
バルセロナからの場合、バルセロナサンツ駅からカステジョン・デ・ラ・プラナ駅まで2〜3時間、そこからローカル電車に乗り換えてすぐとのことでした。
駅員さんの言う通りバレンシアからは約1時間でビジャレアル駅に到着しました。見ての通りかなり田舎な雰囲気が漂っていました。
駅の外観もバレンシアと比べても圧倒的にコストがかけられてもらえていない感じです。
立派な地図がありましたが、この街におすすめ観光スポットはありません。サッカーが一番の見所でしょう。
とはいえ、ビジャレアルもスペインの街。立派な建物がいくつかありました。
チケットは試合の5日前にインターネットにてビジャレアルの公式サイトから購入しました。値段は70ユーロとかなり高めですが、バルセロナの試合が観られるならと奮発しました。
購入したときはまだキックオフの時間が決まっていなくて、発表されたのがなんと試合の2日前。リーガエスパニョーラ恐るべしです。しかも、キックオフは22時から。もうめちゃくちゃです。
ビジャレアルのホームスタジアムのエスタディオ・エル・マドリガル。ここのチケット売り場でチケットを発券してもらえます。
やることがなさすぎて住宅街を散歩していたら、地元のおじさんが声を掛けてくれました。日本人が珍しかったのでしょうか。ありがたいことにオレンジを一つ貰いました。
この旅を通して人間に対する不信感を抱きつつあったので、おじさんの優しさはこの旅での一番嬉しかった思い出となりました。
ちなみにビジャレアルはバレンシア州カステジョン県にある街です。つまり、この立派なオレンジは本場バレンシアオレンジということになります。
モロッコには行ったことがありませんが、モロッコ風な街並みになっていました。
バルセロナやバレンシアとは異なり、ビジャレアルではそこら中に草が生い茂っています。
バルセロナのカンテラ(下部組織)が試合をしているという噂を耳にしたので、ビジャレアルの練習場にやってきました。
これが噂のバルセロナのカンテラってやつです。メッシとかセスクとかシャビとかイニエスタとかを輩出したカンテラってやつです。
チケットがないと入れないとのことだったので、隙き間からの観戦となりました。隙き間からでも十分にレベルの高さが伝わってきました。
夕方になると、バルセロナサポーターが徐々に集まり始めます。
バルセロナのフラッグを持っている髭の生えたサンタクロースのようなおじさん。どうやら有名人のようです。みんな彼のことを見たり写真を撮ったりしていました。
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これがエスタディオ・エル・マドリガルの中。25,000人も入る立派なスタジアムです。
最初はこの席に座っていたのですが、席を間違えていたみたいでビジャレアルサポーターのおばさんに注意されました。日本のスタジアムの座席表よりも複雑で分かりにくかったので、観戦予定のある方は気をつけてください。
残念ながらメッシはベンチスタートのようで、他の選手とは別メニューで調整していました。それにしてもボールタッチが神ですね。
試合が始まりました。と同時に、iPodをなくしたことに気がつきました。泣きそうで試合どころではなくなりました。
試合開始から5分(=泣きべそをかき始めてから5分)、先ほど間違って座っていた席のおばさんが、わざわざiPodを持って届けにきてくれました。どうやら席の隙き間に落としていたようです。おばさんありがとう。
これでようやく観戦準備が整いました。
試合は後半になって動きます。コーナーキックからピケがゴールを決めました。
「ピケって誰だよ!」ってサッカーを知らない人は思うかもしれませんが、世界的に有名な歌手シャキーラの夫という超すごい選手なんですよ。
そして、ついにメッシが!グアルディオラ監督と何か話しをしています。
メッシのフリーキック。画質が悪くて分かりにくいのですが、キーパーのファインセーブによって防がれてしまいました。
試合はこのまま1−0でバルセロナが勝利。印象としてはやっぱりリーガはレベルが高いなと。そしてメッシは全然走らないなと。
あと、現在アーセナルでプレーしているカソルラがビジャレアルでプレーしていました。もしカソルラを知っている方は、この記事の一番上の写真にカソルラが写っているので探してみてください。
0時に試合が終了したにもかかわらず、スタジアムの外ではライブが行われていました。この国はいったいどうなっているのでしょうか。
そもそも0時に試合が終わって電車があるわけもなく。みんなどうやって帰ったのでしょうか。サンタクロースはどこへ行ったのでしょうか。
12時からホテルに泊まるのはもったいないし、ポルトガルで失った100ユーロを取り返すために野宿を決行することにしました。
7時半の電車でバレンシアに戻るので約7時間半を公園で過ごすことにしました。強盗に襲われるんじゃないかと不安を抱きつつも寝ようと試みたのですが、あまりの寒さに30分に1回は目を覚ますという事態に…
結局まともに寝ることすらできずに朝を迎えることになりました。
最後は厳しい思いもしましたが、オレンジをくれたおじさんやiPodを届けてくれたおばさんなど親切な方に助けてもらったりと素敵な思い出のできた1日となりました。当たり前のことだけど、親切にすることは本当に大事なことなんだなと、この度を通して強く感じるようになりました。
こうしてミラノとポルトガルで負った心の傷が少しずつ癒されていったのでした。
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