
ロンドンの某アパレルの同僚にポーランドの人がいたのですが、彼女曰く、「ワルシャワは危険だから気をつけろ!」とのことでした。
そんな感じで、びびりながらのワルシャワにやって来ましたが…
と、その前に、前夜の夜行列車の話をさせていただきます。
グダニスクから約6時間で到着ということで、節約するために寝台ではなく2等席に座ることにしました。2等席は3×3の向かい合って座るタイプ。そこには、酔っ払ったおっさん1人と3人組の家族が先に座っていました。僕はおっさんの横に座ることになりました。
おっさんは気分がいいのか、日本人が珍しいのか、眠りたい僕の気持ちを顧みず、ひたすら話しかけてきました。いろんな人と話せるのが旅の醍醐味ですし、しばらく眠気をこらえておっさんとの会話に付き合うことに。しかしそれから、2時間以上経ってもおっさんの勢いは止まりませんでした。
すると、ある駅で席を探している母親と娘の親子が乗ってきました。それに気がついたおっさんはすぐさま二人を呼び寄せ、僕とおっさんの間に親子を座らせる事に。
おっさんは2時間もの間、僕を寝させてくれなかったし酔っ払って若干面倒くさかったけど、親子に声を掛けてあげるなんてとても親切な人だな、なんて思いました。これで拷問話が終わるし、僕もちょっと詰めて座ってあげよう、なんて優しい気持ちが芽生えていました。
が、しかし、座ってみると、おっさんが席1つ占領していて、2つの席に僕と親子の3人で座っているではありませんか。明らかに僕の方がおっさんよりも大きいのに。
僕と母親の間にいる娘は、あっという間に眠りにつきました。やっぱり白人の子供って可愛いんですよね。その寝顔を見ただけで、おっさんの愚行も許せてしまうほど可愛らしい寝顔でした。そして、一夜にして嫁と娘を手にした父親のような気分になりました。
父親って大変なんですね。娘がぐいぐい自分の領域まで侵入してきても、我慢しないといけないんですからね。結局、窮屈すぎて一睡もできませんでした。そして父になるために必要な大切な自信を僕は失いました。
朝6時15分、予定通りポーランドの首都ワルシャワに到着。2月のワルシャワの朝はこんなにも寒いのです。ってか、どうやったら木が氷のオーラを纏えるのでしょうね。
娘のお陰で昨夜一睡もできなかったので、まずはホステルで仮眠をとることにしました。
Emma Hostel
45ズウォティ(約11ユーロ)
エマホステルは普通の家を宿として使っていました。受付のお兄さんは日本の漫画が大好きな親切な方。
日本の漫画好きの外国人は、ほぼ例外なく日本人に対して優しく接してくれます。日本の文化には心から感謝ですね。
最近の子供は漫画ばっかり…とかいう大人もいますが、「MANGA」は世界平和をもたらす可能性を秘めた日本文化が生みだした最強のツールなのです。
仮眠を終え、お昼ごろから観光を始めました。悪い噂を忘れてしまうほど綺麗な旧市街広場。ブレーメンに匹敵するくらい可愛い建物が並びます。
第二次世界大戦の時に、ドイツやソ連によって壊滅させられたワルシャワ。この建物は一から再建されたもの。この区域にある建物は、ひび割れの一つに至るまで忠実に再現されたようです。
果たして、ひび割れまでも再現する必要はあったのでしょうか。
今では戦争の跡を全く感じさせない、ワルシャワ歴史地区。王宮広場はとても静かな空間でした。
そしてカラフルな外壁の建物が点在。ここには戦争を感じさせるものは何一つとしてありません。完全なるオシャレ地区です。
街のどこを写真にしても絵になります。自画自賛したくなるような写真が簡単に撮れる、それこそ旧市街最大の魅力でしょう。
旧王宮博物館。15時に建物真ん中の上の小窓からラッパを持ったおっさんが演奏をしてくれます。
聖アンナ教会は、1454年にマゾフシェ公がベルナルド会修道院として建てた教会。カトリックのイベントは全てここで行われるそうです。
この写真、よく見ると変なものが写っています。
はい。ビールの着ぐるみを着たゆるキャラか何かですね。僕はこの後、彼を2回も見かけることになります。
ただ、彼が一体何者で何の目的があって町中を歩き回っていたのかは分かりませんでした。
クラクフ郊外通りは、クリスマスのイルミネーションが有名とのこと。本当にクリスマスにこなくてよかったです。これ以上寂しい思いをしたくはありませんので。
一人ヨーロッパの寂しさは、経験した人にしかわからないでしょう。
旧市街周辺の歴史地区は戦後再建されたことにより、綺麗な建物ばかり並んでいて観光名所となっていました。
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せっかくなので訳もなくトラムに乗ってみたりと、バックパッカーっぽいチャレンジをしてみました。
もちろん迷いました。これぞ僕が思い描いていたバックパッカーの旅です。
まあ、そこまでは計画通りだったのですが、トラムの運転手に道を聞いても全く言葉が通じないという事件が勃発。この旅にして最大のピンチです。これまでは、なぜか英語が通じていたので。
どうしようもないくらい一人で困っていると、イケメン青年が話しかけてきました。
「なんか困ってるの?」
行きたいところを伝えると、イケメンは乗るべきトラムを教えてくれたのです。外見だけでなく中身もイケメンでした。ありがとう、イケメン。
親切にしてもらうことは、とても嬉しいことなんですね。ワルシャワは危険とか聞いてたのにめちゃくちゃ親切な人がいる町じゃないですか。絶対に日本で困っている外国人の方がいたら助けてあげようと、このとき僕は神に誓いました。
そんな親切な人もいるワルシャワですが、特に危険と噂されているのが、プラガ地区という戦前の建物が残っている地区。労働者たちがたくさん住んでいるようです。地球の歩き方には、近づかないようにとすら書いてあるんだとか…
スターリンによって贈与されたという文化科学宮殿 。そのため、ワルシャワ市民から嫌われているそうです。
文化科学宮殿にはワルシャワを一望できる展望台があります。入場料20ズウォティ(約5ユーロ)。「馬鹿と煙は高いところが好き」とは言ったものですが、そんなところに5ユーロも出して行く奴の気が知れません。
何が面白くてお金まで出して景色を見ようとするのか。そんな奴いたら、ワルシャワ市民に嫌われること間違いなしです。
展望台からの景色は最高でした。左の方に見える赤い屋根の建物群が先ほど紹介した旧市街です。
(訳:最後まで読んでくださりありがとうございました。)
20日目:アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所。ワルシャワからの行き方。
18日目:ポーランド グダニスク観光からの夜行列車でワルシャワへ。
旅行に行くので検索してたどり着きました。面白かった!ありがとう
こちらこそありがとうございます!
旅行楽しんできてください!!!
ポーランドに興味があり、偶然こちらのブログに辿り着きました。
ところどころコメントが面白くてかなり笑ってしまいました!
素敵な投稿ありがとうございます(^^)
あまり良い情報は書かれていなかったと思います。
ごめんなさい。
こちらこそ素敵な感想ありがとうございます!
調べ学習に役立ちました!!
ありがとう!!
こんにちわ。記事を拝見いたしました。今年の5月にポーランドに行こうと思いますが、一つ心配なのがホテルがプラガ地区で考えてます。
ワルシャワ動物園の向かいくらいです。
川を越えてすぐですがそこらへんなら大丈夫ですかね。
ホテルヘットマンというところです。
再来月ワルシャワに行きます!!
とても面白い記事でした。
また投稿して下さい!!(^^)