
ラオスにある世界遺産ワットプー寺院遺跡に行っていきました。
パクセーからチャムパーサックまでボートで移動した話はこちら。
チャムパーサックの宿はだいたい中心地に固まってるんですけど、その中心地っていうのが遺跡から10km離れた場所にあるんです。まあ中心地とか言いましたけど、こんな感じでただのド田舎なんですけどね。
トゥクトゥクで行けば20分くらいで到着するみたいなんですけど、せっかくなので自転車をレンタルして遺跡まで行ってみることにしました。
最初は田舎町を自転車で駆け抜けていくだけで気持ちよかったんですけど、10分後にはお金をケチってトゥクトゥクに乗らなかったことを後悔していましたね。この区間には日陰がほとんど存在しません。火あぶりの刑を受けている感覚です。
道路の真ん中にパラソル立てて、仕事している人がいました。ちゃっかりシートまで引いちゃって完全にくつろいでました。迷惑とか考えないんでしょうか。
自転車をこぐこと40分。ようやくワット・プー遺跡公園に到着しました。入場料は30,000kip(約450円)。
アンコールワットを建設したことでも知られるクメール族によって10〜12世紀頃に建てられたと言われているヒンドゥー教の寺院。アンコールワットよりも先に存在していたそうです。それなのに今では圧倒的にアンコールワットの方が有名で人気があるとか、建てた人も正直やってらんないでしょうね。
後に、ラオス人によって仏教の寺院に改宗されてしまったことが良くなかったのかもしれません。
アンコールワットよりも人気がないことや、ラオスという国に金銭的な余裕がないことが原因なのかわかりませんが、世界遺産に登録されているにもかかわらず修復作業が全くと言っていいほど追いついておりません。
遺跡の山頂にある本殿。外観は完全にアンコール様式なんですが、
中には仏像が据えられています。
本殿から少し離れた場所にワニの彫刻がありました。当時、人身供養の儀式に使われていたものだそうです。生け贄を窪みに納めていたんだとか…
この大きな岩の下には、聖なる水が湧き出す聖泉があります。
こちらが聖水の湧き出すスポット、聖泉。
ペットボトルに聖なる水を汲むことにより、どこにでも聖なる水を持ち運べるという。とても便利な時代になりましたね。
もしかして、聖水を外国人観光にでも売りつけてお金を稼いでいたりして……。なんとも賢い子供だこと。
聖水ビジネスにも驚きましたが、僧侶がスマホで自撮りする時代になっていたことにも驚きました。
そうやって時代は着実に流れていますが、現在もたくさんの緑に囲まれている遺跡の姿は、1000年以上前からクメールの人々が見てきた景色がそのまま残されているかのようです。とか、オシャレなこと言ってみたりして。
あまりにも暇だったので、この景色を2時間くらい眺めていました。
帰り道。参拝にやってきた僧侶とすれ違ったんですけど、
近くで見たらめっちゃ近代的な僧侶でした。
サンダルはもちろん、サングラスにイヤホン、さらに聖水を持ち帰る用のペットボトルまで。聖水のビジネスでだいぶ儲かっている模様です。
やばい、いちいち面白いです。